ふりかえり実践会「スクラムガイドを読み解いてみよう」第5回
「スクラムガイドを読み解いてみよう」第5回 に参加しました。
今回の範囲は、スクラムガイド 2017年11月の P.7(スクラムマスター)でした。 1時間で1ページのペースでした。
議論のログは、#ふりかえり実践会「スクラムガイドを読み解いてみよう」第5回のまとめ - アジャイルって、なんだ にかなり丁寧にまとめられています。
スクラムガイドとは?
スクラムガイドは、スクラムの開発者である Ken Schwaber と Jeff Sutherland によるスクラム公式ガイドです。スクラムのルールが記載されています。
以下からダウンロードできます。
スクラムのルールブックなので、原理主義的にはスクラムガイドに従っていればスクラムを実践していると言えます。逆に、スクラムガイドに従っていない場合はスクラムっぽい開発、なんちゃってスクラムと言えます。
スクラムガイドは最低限のルールなどが抽象的に簡潔に記述されているため、最初はかなり読みづらい、理解しづらいです。
具体的なやり方は記載されていないため、いきなり一人で読むことはハードルが高いです。今回のような読書会などに参加すると理解の助けになるかも知れません。
以下、個人的な気づき、感想です。引用はスクラムガイドから。
感想など
スクラムマスター
スクラムマスターは、スクラムチームとやり取りをするとき に役に立つこと/立たないことをスクラムチームの外部の人たちに理解してもらう。
The Scrum Master helps those outside the Scrum Team understand which of their interactions with the Scrum Team are helpful and which aren’t.
スクラムチームの外部の人とのやりとりがスクラムマスターの重要な仕事になりますね。
スクラムマスターはプロダクトオーナーを支援する
スクラムチームの全員がゴール、スコープ、プロダクトのドメインを可能な限り理解できるように する。
Ensuring that goals, scope, and product domain are understood by everyone on the Scrum Team as well as possible;
さらっと書いてありますが、実際にやるのはなかなか難しいです。
価値を最大化するためのプロダクトバックログの調整方法をプロダクトオーナーに把握してもらう。
Ensuring the Product Owner knows how to arrange the Product Backlog to maximize value;
これは私はPBIの並び替えのことだと理解しています。 ROIを最大化するように並び替える。
実際にどうROIを推定するかは、そんなに簡単ではないですが。
スクラムマスターは開発チームを支援する
スクラムがまだ完全に適用・理解されていない組織環境で、開発チームをコーチする。
Coaching the Development Team in organizational environments in which Scrum is not yet fully adopted and understood.
スクラムが完全に適用・理解されている組織環境というのは、ほとんどなさそうです。
スクラムマスターは組織を支援する
組織へのスクラムの導入方法を計画する。
Planning Scrum implementations within the organization;
スクラムマスターはスクラムチーム内の役割ですが、スクラムチームよりも前にスクラムマスターが存在することが前提となっているように読めます。
スクラムが導入されていない組織ではスクラムチームはまだ存在しませんが、スクラムマスターはそのような組織でもスクラムの導入を指導したり、計画を支援するということですから。
その他の話題
スクラムガイドにはありませんが、スクラムマスターのチェックリストというものが、いくつか作成されているようです。
こういうチェックリストを見ると、自分ができていないことを探す参考になります。
次回
参考
Date: 2020/08/29