『チームビルディング超実践ガイド』をレビューしました
以前から個人的にチーム開発に興味があったことから、技術書典8で販売が予定されていました 『チームビルディング超実践ガイド』 のレビューに参加しました。
どのような書籍か?
チームビルディングに関する考え方と、著者が実践した実際のビルディング手法27個の詳細を解説した書籍です。
アジャイルソフトウェア開発の考えに則っており、アジャイルの解説も関連する部分についてされています。
ビルディング手法については、『チームビルディング超実践ガイド』の「目次」に記載されていますが、知らない手法が必ずあると思います。
ビルディング手法についての解説が以下の形式で記載されており、全体の 2/3 はそれらの解説です。
- 概要
- 目的と効果
- 所要時間
- 事前準備
- 進め方
- 進め方のポイント
全体の構成は以下の私が書いたマインドマップが参考になるかと思います。
チーム開発について
チーム開発というと『チーム開発実践入門』の影響か、Git、GitHub、チケット管理システム、Slack、CI/CDなど技術的なスキルの話が多いように思います。
もちろん、そのようなスキルはチーム開発に必須のもので、また、大変役に立ちます。
しかし、そのようなハードスキルだけでなく本書のようなチームビルティングなどソフトスキルというものも重要ではないかと強く思います。
SlackもGitHubも導入し、PR開発に変更しただけでは、本当の「チーム」にはなりません。チームというものは自然にはできないのです。あるいは、本書の説明で言えば、グラデーションがそんなに濃くはなりません。
もちろん本書を読んだだけで何か変わるわけではないですが、チームビルティングに悩んでいる人には、様々な手法や考え方は必ず参考になるでしょう。
大切なことは「よいチームとは、どのようなチームなのか」をチームで考えることです。本書はそのきっかけとして手頃な価格、分量の書籍です。PDFだけでなく紙でもあります。
本書での最も実践的な教え
個人的に以下の教えが最も実践的ではないかと思いました。
- 最初にふりかえりの時間を定期的に毎週、強制的にとっておけ
- ふりかえりの時間を使ってチームビルディングもせよ
まとめ
- 『チームビルディング超実践ガイド』 はチーム開発に関心のある開発者にお薦めできる書籍です。
- 手許にあると、チームビルディングのきっかけとして大変便利でしょう。
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Date: 2020/03/01