vagrant-fuelphp-centos6を使ってFuelPHPの開発用のCentOS 6.4を30分で構築する
GitHubにvagrant-fuelphp-centos6というのを公開しました。
既存のFuelPHPプロジェクトに追加することで、CentOS 6.4の開発(仮想)サーバを簡単に用意できるといういうものです。
準備
あらかじめ、VirutalBoxとVagrantをインストールしておきます(手許の環境はOSがMac OS X 10.8.5、VirtualBox 4.3.2、Vagrant 1.3.5)。詳細は、https://github.com/kenjis/vagrant-fuelphp-centos6/blob/master/README.ja.mdを参照してください。
なお、Windowsでも動作すると思いますが、実機がないので確認できていません。
インストール
まず、FuelPHP(執筆時のバージョンは1.7)を普通にインストールします。プロジェクト名はfuelphpとします。
$ oil create fuelphp
fuelphpプロジェクト内にvagrant-fuelphp-centos6をインストールします。
$ cd fuelphp
$ git submodule add git@github.com:kenjis/vagrant-fuelphp-centos6.git vagrant
$ git submodule update --init --recursive
サブモジュールを追加したくない場合は、以下でもいいですね。
$ cd fuelphp
$ git clone git@github.com:kenjis/vagrant-fuelphp-centos6.git vagrant
$ cd vagrant
$ git submodule update --init --recursive
フォルダ構成
フォルダ構成は以下のようになります。
fuelphp(FuelPHPプロジェクトのトップ)
├── docs
├── fuel
├── public
└── vagrant
仮想マシンの作成と起動
仮想マシンを起動します。初回はBoxファイル(http://developer.nrel.gov/downloads/vagrant-boxes/CentOS-6.4-x86_64-v20130731.box)をダウンロードするため時間がかなりかかります。
$ cd vagrant
$ vagrant up
これで、仮想マシンが作成され起動して、http://localhost:8000/にアクセスすれば、FuelPHPのWelcomeページが表示されます。
もし、すでに他のマシンでこのBoxファイルを取得済みの場合は、
$ cd ~/.vagrant.d/boxes/centos6.4_64/virtualbox
$ tar zcvf centos6.4_64.tar.gz *
として、保存されているBoxファイル(が展開されたもの)をtarで固めて、インストールしたいマシンにコピーし、以下のコマンドを実行すれば、別のマシンにインストールできます。
$ vagrant box add centos6.4_64 centos6.4_64.tar.gz
Boxファイルをインストールしたら、vagrant up
してください。
サーバ環境
vagrant-fuelphp-centos6で作成される仮想マシンのサーバ環境は以下のようになっています。
- メモリ 480MB
- HDD 200GB
- OS CentOS 6.4 (64bit)
- Apache 2.2.15-29.el6.centos.x86_64
- MySQL 5.1.69-1.el6_4.x86_64
- PHP 5.4.21-2.ius.el6.x86_64
- phpMyAdmin 3.5.8.2-1.el6.noarch
ホスト側のポート8000が仮想マシンのポート80に転送されるようになっています。仮想マシンに直接アクセスする場合は、http://192.168.33.33/にアクセスします。
ホストのFuelPHPのプロジェクトのフォルダが仮想マシンの/mnt/fuelphp
にマウントされるようになっています。なので、ホスト側でソースファイルを変更すればそのまま仮想マシンにも反映されます。
MySQLデータベースは、fuel_dev
とfuel_test
が作成されており、rootのパスワードはroot
です。
また、http://localhost:8000/phpmyadmin/から、phpMyAdminにアクセスできます。
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Date: 2013/11/18